第二回。
アーキタイプ解説
WOEドラフト最強アーキタイプの一つであり、2023 9/27現在最も勝率が高いアーキタイプである。環境に恵まれているのが利点で流行っている赤系アグロに強く出れる。しかし除去からフィニッシャーまでをしっかりと確保する必要があり、デッキのバランスとその完成度が強さにもろに出るアーキタイプ。更には環境人気色の人気カードをたくさん使うので無理矢理にでも参入すべきアーキタイプではない。緑黒の強力コモンクリーチャーや除去が流れてきたら空いているサイン
注目カード評価
クリーチャー
・不気ミント
死亡時の食物生成で受けに回っても強い不思議な3/1。見た目より強かった
・甘歯村の魔女
3/3/2の攻撃的なスタッツにパイのおまけが良く沁みる。終盤盤面が膠着したらパイ投げおばさんとしてゲームを終わらせてくれたりもする
・自惚れた魔女
死体あさりほどではないが優秀な出来事コモン生物。結構安いのが良い
・大食の害獣
シンプルに書いてあることが強い。タフ1であることと受けに回ると若干頼りないぐらいしか弱点がない。出た時点で(1/1のネズミとはいえ)アドが確定して相手に対処を強要するので実質鏡割りの寓話
・不吉な騎手
文字通り1枚で2体分の働きをする優秀出来事。ちょっと悠長なので除去やブロッカーで間をつないで強く使おう
・針刃の暗殺者
上手くいけばネズミと何かを交換に持っていける優秀なフライヤー。これもそこそこ安い
・襲クリーム
コモン版シェオルドレッド。冗談抜きで定着すると盤面が止まる上、攻撃に回ればライフレースを1枚でぶっ壊せる優秀なフィニッシャー。ミッドレンジのカーブトップとしてふさわしい1枚
・根乗りのフォーン
受けに回った時にアグロの低マナ域をしっかりと受け止められる1/3のスタッツが偉いマナクリ。マナフィルターも可能であり2マナ生物として非常に優秀。攻めに向いていないことが唯一の欠点か
・縄張り持ちの魔女跡追い
2/2/3防衛は通常のリミテではカスもいいとこだがことアグロ大正義のWOE環境において優秀なブロッカー。環境の生物の2マナ以下を大体止められる上に3マナ域とトレードできる。ただし速いデッキで使うと本当にゴミなのでこれを採用するならしっかりと中速以遠に寄せよう。バチクソ安いのが一番の長所
・やんちゃなアウフ
メリット持ち熊なので当然偉いが環境的にマトがそんなになかったりはする。とはいえ強い
・虚ろの死体あさり
見た目より遥かに強くてびっくりした出来事生物。1ターン目のアクションとして出来事面が強く、本体も攻めに回っても受けに回っても強いパンプ能力を持つ。食物と1マナさえあればあのシェオルドレッドを落とすことが出来るため非常に優秀。2~3枚確保したいがそんなに安くない
・赤歯の系図学者
他にクリーチャーがいれば3/3/4相当のスタッツの優良コモン。割と安いのが利点
・凶暴な人狐
出来事面がコンバットトリックとしてそこそこ優秀かつ本体性能も高い優秀なコモン。役割が既に付いている生物にはバットリとして使えない点に注意
・豆の木のワーム
出来事でランパンして本体を早期着地させる一枚で完結した出来事生物。アドバンテージを稼ぐことが出来ないこと、5マナのくせにタフ4しかないのが欠点だが悪くない性能
・小村の大食い
代わりに飯食って出てきてくれる強力コモン。アグロに蓋しつつ巻き返すのに素晴らしい性能。これを突破できる生物は環境にジェネリックシェオルこと襲クリームぐらいしかいない。こちらもフィニッシャーとして申し分ない性能。1枚は欲しい
・ジンジャープルート
アグロでないゴルガリに置いても役割を付与してのアンブロッカブルのクロックがえらい。まあ安くないしシナジー組めそうになかったら必要はない
・駆け抜け候の解体屋
ネズミトークンをサクッてドローに出来るといい感じ。そうでなくとも最低限の仕事はできる。インパクトは無いが悪くない仕事をする1枚
・アショクの死神
デッキ次第だがゴルガリカラーでも役割トークンで意外とエンチャントが出るのでドローエンジンとして優秀
・ハイフェイの交渉人
協約で3点ドレインできる3/5飛行。環境のフライヤーを大体止められる上に攻守共に優秀なフィニッシャー
・ねじれた下水魔女
ネズミをしっかり取れてて攻めに回ると非常に強いが受けに回ると前述した5マナフィニッシャーに見劣りする。とはいえゴルガリでも十分強力
・赤歯の先兵
シナジーを組めればまあ悪くはないが優先して取るほど強くもない
・硬いクッキー
ETBで飯奢ってくれる太っ腹な熊の上、本人も飯になれる凄いやつ。フードシナジーを組めると1枚でゲームメイクできる上にシナジー無くても強力な優良アンコモン
・絡み架かりの見張り
アショクの死神同様にゴルガリでもシナジーを組みやすく強力なドローエンジンたり得る
・吠えたける突風牙
4/4/4警戒のスタッツが優秀な生物。ただ他アンコと比べると多少見劣りする
・アガサの勇者
協約格闘が見た目より遥かに強いアンコモン。アグロ相手に除去しながら4/4のボディで盤面を止めるのも強し、ブロッカーをどかす押し込みに使っても強い非常に強力なクリーチャー
・ストームケルドの先兵
出来事面でメインから無理なく置物対策ができる強力フィニッシャー。6マナと少々重いのが欠点
・お菓子を狩る者
出来事面、生物共に非常に強力なマルチカラーアンコ生物。除去しながら後で本人が登場する様はゴルガリ版砕骨の巨人。やはりこいつも生物面が攻守ともに強い
・甘歯村の断罪人、グレタ
スタッツ優秀、出た時点で仕事をする、定着すれば強いと三拍子揃って優秀なクリーチャー。ただゴルガリカラーの3マナ帯は他に強力なコモンが複数あるため、ピック優先度は比較的低め。もちろん強いので取れるなら取りたいが除去やフィニッシャーをしっかり確保してから
インスタント
・がふりんご飴
コモン2マナインスタントにして環境で最強の除去。素の性能が高い上に、WOE環境では協約を達成すれば大体確定除去なのがマジで強い。ただ人気カードだけあってバチクソ高い
・大釜への給餌
コモン3マナの取り除き。メインで唱えると食べ物のおまけが付いてくるのが偉い。これもがぶりんご程ではないが強い。これが安かったら黒は空いているサイン
・まだ死んでない
ジェネリックフェインデス。相手がこちらのブロッカーやフィニッシャーに撃ってきた除去をすかせると強い
・密告
-1/-1とネズミトークン。除去と言うよりはコンバットトリックだと思って使うと良い
・ローアンの陰鬱な調査
2ドロー2ルーズ。個人的にアグロ環境なのもあって好きなカードではないが、協約達成時に掘れる枚数が多い為、強く使える状況なら強い
・シュガーラッシュ
キャントリップ付きバットリ。ゴルガリに向いてないが他にスペルがなかったら穴埋めとして最低限の仕事はする
・フェアリーの剣技
まあX点火力にメリット付きだから弱かない。ただゴルガリだとコモン除去の方が強い
・悪夢の支配
4マナの確定除去。追放形式なのもおまけの占術もえらい。ダフシンが重いのだけが欠点
・剛力化
WOEでは非常に強いバットリ。上手く使えば確定除去と同じ働きをする上、相手のブロック次第で突然リーサルが発生したりする。その上結構安いのがグッド
・王のもてなし
実質蛇皮のヴェール。まだ死んでないと同じで除去をすかせると強い。あちらと違うのはコンバットトリックとしてこちらの方が使いやすいこと
ソーサリー
・誓い破り
5マナ確定除去。重いがその分強力
・おかわり
クリーチャーが強いためこれも必然的に強い。墓地対策に弱いのが欠点か
・僻境との対峙
非常に評価が難しいカード。多色化しつつ上手いこと組めるなら色基盤の安定に貢献するカードだが、純正ゴルガリに置いては価値は低い
・人狐の呪い
見た目より強かった強化格闘。これだけでは無いが怪物の役割がやはり強力
・優雅なる叩き伏せ
役割により簡単にオーラがつくWOE環境では大体確定除去となる優秀な一方格闘
エンチャント
・魔女の虚栄
アンコだけあって強力な英雄譚の軽量除去。アグロにとって悪夢のような性能
・獣の血筋
クソ安いオーラエンチャント。安いだけあって普通に使うと死ぬほど弱い。前述したエンチャントシナジーやジンジャー君と組み合わせると悪くない。ただ積極的に採用したいカードではない
・豆の木を登れ
キャントリップエンチャント。正直これを入れる枠が無いし入れたところで死体蹴りの側面が強い。結局有利状況を有利にするものでしか無く、勝利貢献度が高いかというとそんなことはないが、マナジャンプ手段と除去を大量に確保して5マナ帯を5〜6枚突っ込んだら流石に強いか?
・甘歯村へようこそ
単体で2/2相当とフード生成の働きをする優良英雄譚。フードシナジーを組めるとより強力
・菓子の復讐の夜
見た目より遥かに弱いエンチャント。WOE環境に置いて4ターン目にこれを置くのは1ターンパスするのとほぼ同義。最も弱い理由が現環境で6以上にジャンプして強いコモンやアンコモンが存在しないこと。フードでゴリゴリにシナジーを組めた上で三つ子等の高マナのボムを持っているなら採用の価値はある
アーティファクト
・予言のプリズム
多色化を行うなら採用に一考の価値がある
・蒐集家の保管庫
長期戦になると実質1マナでルーティグが出来る強力なファクト。アグロ環境に適していないのが唯一にして最大の欠点で強く使えるように構築しないと弱い
おとぎ話枠
・吸血の儀式
2マナ起動のサクリ台。除去の蔓延るWOEに置いてロングゲームに強い。要らないネズミをサクッて解答を探しにも行ける
・楽園の拡散
1→3にジャンプ可能な強力なランプエンチャント。3色目を出したり後半マナが余ったら協約の種に出来たりと隙がない
ゴルガリミッドの花形
実際に7-2を果たしたリスト。かなりピック運に恵まれ、マナジャンプ→中マナ域→フィニッシャーの流れを美しく組めた形だ。ゴルガリミッドはカードの選択肢が多く、オーラ寄せにするか、除去コントロールに寄せるか、フードシナジーを組むか、マナジャンプを行う等々選択肢が多く楽しい。まあどの型も根本は序盤しのいで中盤に強いカードでゲームを決めに行くという点に変わりはない。黒のコモン汎用除去やアガサ、小村の大食い等を取っておいてゴルガリが空いていたら参入するのが理想。除去とフィニッシャーを確保しておけば色が開いているなら何かしらの形にはなる。また緑は多色化が可能である為、除去やフィニッシャーが足りなかったら他の色から持ってきたりというとこも可能。